原発被害津島訴訟結審
 2021.01.07
      
   

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

さて、1月7日は、の結審の日でした。

2015(平成27)年9月、福島地方裁判所郡山支部に提訴以来、現地検証1回と裁判を33回数え、5年3か月余にわたり国・東電の責任を追及し、ふるさとを返せと訴え、たたかい続けてきました。最終の法廷では、「ふるさと津島」のDVDを上映し、原告側の最終弁論が行われました。法廷外では、午前のデモ行進の後、今日まで県内外から寄せられた「公正判決要請署名」38,394筆を裁判所に提出しました。

大塚弁護士は弁論の中で次のように語りました。

「津島の人々は、大切な津島のすべてを失った、あるいは失おうとしている、それをとりもどそうとしているのだということがはっきり分かった。私たち人類は、この地球にしか住めないのだから、この地球を汚してはならない、汚したら元に戻さなければならない時代に確実に入っています。そのことを、今、地球に生きるすべての人が理解しなければならないのです。」

今野原告団長は次のように語りました。

「原発事故は、地域で生きる住民の暮らしを奪い去ったのです。地域の豊かな自然と交感し、先人が築き積み上げた歴史、伝統を基に、更によりよい地域の将来を築いていこうとする努力さえ無に帰し、奪い去ったのです。被告・東京電力が主張するような、単なる郷愁、ノスタルジアではありません。正に私たちにとっては、代替え不能な、地域に根ざす生活そのものであり、それを失うことは人生を奪われるに等しいことなのです。だからこそ、私たちは「ふるさとを返せ」と原状回復を訴えているのです。」

 裁判を終えた集会でも、今野団長は「なんとしても原状回復を判決で勝ち取りたい!」そのために皆さんのお力を貸してほしいと訴えられました。

支える会としても、判決の7月30日まで署名数を10万筆にしようと頑張っていきます、皆様方の引き続くご支援ご協力をお願いします。


「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」事務局長 大滝史郎